監督: 長澤雅彦
製作: 2006年
時間: 117分
出演:多部未華子 石田卓也 郭智博
西原亜希 貫地谷しほり 松田まどか
柄本佑 高部あい 加藤ローサ 他
DVD: 2007年2月23日発売
価格:3990円(通常版)5985円(特別版)
主題歌:『フタリ』MONKEY MAJIK
みんなで夜歩く。ただそれだけなのに
どうしてこんなに特別なんだろう。
<ストーリー>
1年に1度、全校生徒1000人で、
24時間かけて80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。
生徒たちは打ち明け話に花を咲かせたり、意中の相手に告白をしたり、
思い思いに一夜を過ごす。今年で最後の歩行祭を迎える貴子は
この歩行祭の間に、密かに賭けをしようとしていた。
1度も話したことのない同じクラスの融に話しかけるということ。
そんな簡単なことが出来ない、親友にも言えない秘密が2人にはあった。
スタートの時間になり、合図と共に歩き出す1000人。
秘密の賭けを胸に秘め、貴子の最後の歩行祭が今、始まる。
<思う>
高校の全校生徒が一昼夜掛けて歩くというシンプルな設定。
このシンプルな設定があるからこそ、登場人物の細かな心境が生きてくる。
そして主人公の男の子と女の子の人間関係は複雑でややこしい。
普通は、こんな大きなテーマがあればそっちをメインにして
複雑な映画になるはずだが、テーマはとてもシンプル。
「気になっている人に話しかける。」というシンプルなテーマ。
良い意味で主人公の複雑な人間関係などどうでも良くなる。で
も、この複雑な人間関係がドラマ感を出しているのかもしれない。
登場人物ひとりひとりの個性や性格などが面白い。
そしてひとりづつの心境など細かく組んでいる映画。
これだけシンプルなのに心の中がザワザワした映画は久しぶり。
とても大好きな映画になった。基本的にそんなに波はない。
主人公の心境の描写がとても繊細で面白い映画です。