監督: 三木聡
製作: 2007年
時間: 101分
出演: オダギリジョー 三浦友和
小泉今日子 吉高由里子 岩松了
ふせえり 松重豊 岸辺一徳
DVD:2008年4月23日発売
価格:4935円(税込み)
歩けばわかる、やさしくなれる。
<ストーリー>
大学8年生の文哉は、家族もなく、
孤独で自堕落な生活を送っていた。
いつの間にか作った借金は84万円。
返済期限まで残すところ3日という時に、
借金取りの男、福原がやってきて、
吉祥寺から霞ヶ関まで歩くのに付き合ったら、
借金をチャラにすると提案される。
返すあてのない文哉は福原の条件を呑むしかなかった。
井の頭公園の橋から、男二人の奇妙な旅が始まった。
調布の飛行場に着いた時、福原は妻を殺したことを告白する…。
<思う>
東京の街を散歩する映画と聞いて
その脱力感のあるテーマに興味を持った。
途中から妻を殺したことを告白して
ミステリアスな感じになるのかと思いきや
そんなことが大変なことではないかのように
全編を通して、なんだか穏やかで温かい。
東京の街を散歩する場面が割と多く
歩きながら繰り広げられる他愛もない会話に
笑うというよりもなんだか微笑んでしまう。
今までに見たことのないような
そんな新鮮さを感じました。
重大なできごとが良い意味でちっぽけに
感じるくらい良い意味で小さなスケール感。
心がポっと温かくなるような
じんわりと染み込むそんな映画でした。